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「先輩!!ゆうひちゃん!!」



シゲはこっちへ駆け足で寄ってきた



「大丈夫ですか、怪我してないっすか!?」




「てめぇ…登場シーンがおいしすぎんだよ!!!」




「いだだだだだ!!
ごめんなさい、てか何で僕がシメられんすかー!!?」




その様子を、千花はホッと見ていた



…元気そうで、良かったです




すると、肩をトントンと叩かれた


顔を向けると、井上がこっちを見ていた



「じゃあな、おチビ」



「え…どこかへ行かれるのですか？」



「用事が出来た」



井上はライフルをクルッと回し、背中の鞄に入れた




「…」




「何だその顔は？」




「…ありがとう…ございました」



井上は目を真ん丸にさせた




「おチビが俺に感謝!?」



「お…チビじゃございま…!!」


と言いかけた時…


井上は千花の頭を抱き寄せた





「…///」



「名前呼んで欲しけりゃ、もうちょいあちこち成長させろ、おチビ」




「…ぉﾁﾋﾞじゃ…」




井上は千花を離し、髪をくしゃくしゃとした




「また会えたらいいな」




「良くなぃです…」





「そういうとこも、まだまだおチビ」



クスクスと笑って、井上は部屋を出て行った