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①キュンとした場面



～小犬～


斉藤がゆうひを抱きしめる場面*+.




「ぅおれ二つめー!!」



『何かあんた、妙に張り切ってるね…』



「…にしても、"小犬"の話ってほんとにオレらが出会ってすぐのことじゃなかったか？」



『うん、あの頃はまだ斉藤が嫌いだったー』



「オレだって嫌いだったわ」



『はあ？
あんなに可愛い女子高生を、嫌いになる要素が見当たりませんが？』



「ゆうひは中身が腐ってたからな」



『斉藤だって同じだからね』



「るっせぇ、おめぇよかマシだ」


『あの頃のあたしには小犬しかいなかったからなー』
「無視すんな」




『思い出すだけで泣けてきちゃう…ﾎﾛﾘ』




「へぃへぃ
ってか、あの時のオレ、マジでいい奴じゃねぇか!?」




『ああー…
忘れた』


「てめぇ…」