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僕は抱きしめていた手を解いた。


「南君の雰囲気にまたちょっとやられちゃった。
こんなふうになっちゃう自分が恥ずかしい」


いやいや、恥ずかしがらずに最後までやられちゃって下さい。


ってダメですよね。


君はまた僕の手からすり抜けていった。


これ以上拒否られたら、立ち直れそうにない。