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君が欲しい

第19章 微妙

「また、苦しむのに…それ分かってるのに…」


君は少し思いつめているようだった。


「じゃあ、仲村がやっぱり好きだからやり直したいって言ったらどうする?」


「やだ。絶対寄り戻すなんて考えられない。大体今は全然好きじゃないし」


なんか安心した。


僕は完全に数学はほったらかしになり、テーブルに片肘を乗せ、頬杖をついて斜め横にいる君を見た。


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