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君が欲しい

第24章 今じゃない

「ただいまー」


「おう、あれ?真緒ちゃんは?」


「急用が出来て帰った」


「そりゃ、残念」


親父は読んでいた本から目を落としたまま言った。


部屋ではジョン コルトレーンが流れている。


買ってきた荷物を冷蔵庫に収めると苺のパックが目に止まった。


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