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君が欲しい

第27章 さようなら

「最近彼氏と上手くいってないんだよね。私…」


「へぇ」


僕は譜面に書き込みながら返事をした。


莉緒が僕の顔を覗き込んだ。


「潤平相手してよ」


は?そういう目で見てたのか?


「遠慮しておきます」


僕は手を止めてキッパリ断った。


「なんで?私魅力ない?」


「そんな事言ってません」


「潤平ってやりたくなる雰囲気だよね」


「はあ…」


溜め息が出た。


「何?溜め息つかないでよ」


「俺、それ悩んでるんですからやめてもらえますか?」


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