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君が欲しい

第6章 夢のような時間

僕は仲村に気付かれないよう教室を出た。


「佐伯さん!」


君が振り返る。


それだけで、僕の心臓はやられてしまう。


「ライブの事なんだけど、今週金曜日親父出るんだ。行く?」


「ホント?行く!行く!」


純粋にジャズを聞きたいだけなんだろうけど、
嬉しそうな顔がまた可愛くて…


「じゃ、また近くなったら連絡するよ。」


「うん、じゃ南君の携帯教えて。」


何気に君とアドレス交換だし。


もしかしてイケるんじゃねえか…なんて錯覚してしまう。


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