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君が欲しい

第6章 夢のような時間

ステージが終わると拍手が上がった。


現実の世界に戻り、君の熱い視線に気づく。


いつもはこの瞬間は快感だが、今日は照れくさかった。


麗花はいつものごとく、ラストに僕を引き寄せお礼のキスを頬にする。


僕はステージを降りて、親父に帽子を返した。


「なかなか良かった。」


親父はニヤリと笑いながら、ステージに戻って行った。


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