GAME
第8章 他人の痛み、自分の痛み
「ハリマオ? ウルフとかハリマオとか名前じゃなく通り名で呼ばれてる奴らはなにもんなんだ?」
竜崎の質問に佐橋は刀を鞘に納めながら答える。
「ある程度ゲームで実績を認められた人間は通り名を使うことが許されるようになるらしい。
まぁだからなんの得があるのかはわからないが通り名意外にもいくつか特権はあるみたいだ」
「なるほどな……ハリマオ……注意しておこう……」
「周辺を見回って10分後にまたここに帰って来てくれ」
「10分後って言ったって時計がないんだ。わからないだろ?」
「だいたいこの崖まで行けば5分。その辺りまで行き帰って来てくれ」
佐橋は地図を指差し説明する。
「ああ、わかった」
竜崎はぶっきらぼうに返答し出発する。
「ゲームの時間は二時間。こんな状況下での二時間は長い。仲間の力が必要だぞ」
竜崎の背中に佐橋が声をかけるが一司が振り返ることはなかった。
竜崎の質問に佐橋は刀を鞘に納めながら答える。
「ある程度ゲームで実績を認められた人間は通り名を使うことが許されるようになるらしい。
まぁだからなんの得があるのかはわからないが通り名意外にもいくつか特権はあるみたいだ」
「なるほどな……ハリマオ……注意しておこう……」
「周辺を見回って10分後にまたここに帰って来てくれ」
「10分後って言ったって時計がないんだ。わからないだろ?」
「だいたいこの崖まで行けば5分。その辺りまで行き帰って来てくれ」
佐橋は地図を指差し説明する。
「ああ、わかった」
竜崎はぶっきらぼうに返答し出発する。
「ゲームの時間は二時間。こんな状況下での二時間は長い。仲間の力が必要だぞ」
竜崎の背中に佐橋が声をかけるが一司が振り返ることはなかった。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える