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「ちゃんと命令聞くから俺の命守ってくれよな、小澤ちゃん」

頭を踏みつけながら竜崎は小澤に怒鳴りつける。

そして竜崎はトドメとばかりに全体重を乗せて小澤の後頭部にかかとを落とす。


その間、仲間同士の喧嘩であるが不思議と誰も止めに入らなかった。

なぜならこういったいざこざは頻繁にあり、喧嘩で上下関係が決まることも多い。

竜崎が完全に小澤より格上ということがこれで証明された。


ウルフが小澤の落としたナイフを拾い、敢えて刃先を一司に向けて渡す。

「これはお前が使え」

「俺はそんなナイフよりライフルの方がいいな」

偉そうにナイフを渡してくるウルフを睨みつけながら竜崎は言い返した。

「そこまでだ。これ以上やれば全員でお前を潰すしかなくなる」

竜崎の背後で佐橋が刀を抜きながら忠告する。

「一対一では何にも出来ないんだな、テメエらは」

竜崎はナイフをひったくるように手にして自軍陣地をあとにする。