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プレイルーム入口で受付けを済ませ、中に入るとすでに他の参加者はかなり集まっていた。


参加者は何故か右の壁、左の壁に分かれて座っている。


ほのかが入室すると左右両側の参加者の視線が一気に集まる。

全員の値踏みするような視線に晒され、ほのかは鬼気迫るものを感じる。

「吾郷ほのか様、お待ちしておりました。吾郷様のお席はこちらです」


レフリー役の黒のタキシードにシルクハットをかぶった男がほのかを左側の席へ案内する。


ほのかは案内された席に座ると遠慮した節目がちな視線で、向かい側の参加者たちを観察した。


無精髭を生やし、派手ながらのシャツを着た目付きの悪い男。


髪にきついパーマを当てた中年女性。


眼鏡をかけ、スーツを着て憔悴しきった表情を浮かべるサラリーマン風男性。


参加者は様々だ。


その隣は、と視線を移した時、扉が開き新たな参加者が入室してきた。