Eternal Love…
第25章 揺れる想い
『らら』
司と唇が重なる1㎝手前で
お兄ちゃんの顔が頭をよぎった。
「…っ!ごめんっ!司!やっぱり…無理」
一瞬受け入れようとしたけど
体が拒んだ。
司から顔をそむけた。
「ごめん…あたしやっぱりお兄ちゃんじゃないと…だめ!司のこと…好きだけど…あたしお兄ちゃんが好き」
忘れたくても忘れることができないんだ。
お兄ちゃんの存在はあたしのなかで大きすぎるんだ。
好きの気持ちも大きいんだ。
司の優しさに甘えちゃだめだ。
あたしが好きなのは…
お兄ちゃんなんだから。