Eternal Love…
第26章 決戦!体育祭!
「零くんっ!」
青のチアガール服を着た莱香さんが
お兄ちゃんのもとに駆け寄った。
チアガール姿も可愛い莱香さん。
あたしも…莱香さんみたく
お兄ちゃんの傍に行きたい。
「ねぇねぇ零くんどうかなっ?」
くるっとターンしてチアガール姿を見せる莱香さん。
多分…お兄ちゃんはきっと
『可愛い』
って言うんだろうな。
ずきんっ…と痛む胸を必死に隠す。
「俺は…」
莱香さんを見つめるお兄ちゃんの瞳があたしの姿をとらえた。
どくん…
お兄ちゃんと目が合う。
時が止まった気がした。
そらすことのできない真っ直ぐな瞳。
そして─────
「俺は可愛いと思うよ。すっげぇ似合ってる」
あたしと目を合わせたままそう言った。
「ありがとっ♪てゆーか零くん何でこっち見ていってくれないのー?照れてるとか?」
「別にそんなんじゃねーよ」
そのまま2人はどこかに行ってしまった