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「だぁぁあぁあっ」

お兄ちゃんはあたしを抱き抱えたまま倒れこんだ｡

「だ,大丈夫お兄ちゃん」

「ははっ…平気だよ」

額ににじむ汗を拭いながらお兄ちゃんはあたしにこう言った｡

「ららがいたから頑張れた｡お前は最高の彼女だよ」

「お兄ちゃんっ…!」

あたしなんかより
お兄ちゃんの方が何倍も

最高の彼氏だよ｡

盛り上がるグラウンドで
こっそりとキスをした｡

大好きだよお兄ちゃん｡

こうして体育祭は終わった｡