Eternal Love…
第30章 ファンタジーランド
AM10:00───────
あたしは駅前でお兄ちゃんを待っている。
気分はルンルン。
いつもより気合いの入った服装にメイク。
そう──────
今日はお兄ちゃんとデートである。
デートの約束をしたのは
3日前のこと─────────。
「らら次の休み暇?」
「うん!どーして?」
「いや体育祭の優勝賞品のファンタジーランドのチケット有効期限もうちょっとでさ。ちょうど部活も休みだしどーかなってさ」
「うん!行きたい!約束ね!」
「おう」
────────────………
とまぁこんな感じでデートの約束をしたの。
だから今デートの待ち合わせ場所でお兄ちゃんを待ってる。
いっかいやってみたかったんだ。
"待ち合わせ"
兄妹だし、一緒に住んでるから
どこに出かけるにも出発一緒だし、
普通の恋人っぽく待ち合わせがしたくてお兄ちゃんに頼んだらおっけーだったからそうしたの。
待つのって何か新鮮だなぁ…。
公衆の面前でにやにやが止まらない。