Eternal Love…
第35章 駆け落ち
「…多分俺もそれくらいの時から心のなかでららのこと好きだったと思う。つか、好きじゃなかったらプロポーズ断ってたしな」
「じゃ…あたしたちそんな前から両想いだったんだね」
「だな…。あ…そうだ。ちょっと待ってて」
そう言ってお兄ちゃんは教会を出た。
けどすぐに帰ってきて。
「どこに行ってたの?」
「ちょっとやりたいことあって外行ったんだよ。らら、手出してみ?」
そう言われて
「こ、こう?」
両手をお兄ちゃんに差し出した。
「ばか…左手だけでいいんだよ」
そう言いながらお兄ちゃんは
左手の薬指にお花で作った指輪をあたしにはめてきた。
「これ………」
「やっとぴったりにはまったな」
昔と同じお花で作った指輪。
ぶかぶかだったあの指輪が
今ではあたしの指にぴったりと
おさまった。