Eternal Love…
第38章 最後の夜
「だめだよ…お兄ちゃん。下に…パパいるんだよ…?また…見つかったりしたらあたしたちそばにいられなくなるよ…」
きっと次見つかったらもうそばにいれなくなる。
引き離されちゃう。
そんなの嫌。
「お願い…らら…。ららを…一番近くに感じてぇ…」
そう言うお兄ちゃんの顔は切なそうで…胸がしめつけられる。
何で…そんな顔するの…?
そんな顔されたら拒めないよ…。
「らら…キスして…」
吸い込まれそうなくらい切ない瞳に負けてあたしはお兄ちゃんの唇にそっと自分の唇を重ねた。
拒んだらお兄ちゃんを失っちゃうような気がして…。
自ら唇を重ねた。
触れるだけのキスからだんだん深いものに変わる。
ゆっくりと…じっくりと…
舌を絡ませて。
何度も角度を変えながら。
キスを繰り返す。
「んぅ…ふ………んっ……」
微かに開く唇の隙間からは甘い声が漏れる。
息をするのも忘れちゃうくらいにキスに集中する。