Eternal Love…
第40章 支えと強さ
お兄ちゃんがいなくなって数ヶ月。
季節は春に入りかけ、そろそろ卒業シーズン。
当然、冬休みなんてとっくに終わってて。
もしかしたら学校始まったら帰ってくるかもしれない。
そんな期待を持って冬休みが終わるのを今か今かと待ってた。
けどそんな期待してても無駄で。
やっぱりお兄ちゃんが帰ってくることはなかった。
学校のお兄ちゃんの友達やバスケ部のみんなにお兄ちゃんのことを聞かれたけど何一つ答えることができなかった。
そして──────────
お兄ちゃんがこの学校を辞めたということも知った。
お兄ちゃんがいなくなってから
あたしは魂のないお人形のように
なってしまっていた。
ご飯は喉を通らなくて。
ここ最近はなにも口にしていない。
夜は眠れなくて睡眠不足。
毎晩涙を流している。
唯一することと言ったら
お風呂に入ることと歯みがき、トイレくらいで。
生きることにたいして無気力になっていた。
お兄ちゃんのいない世界で
生きている意味なんかないもん……。
あたしは家にずっと引きこもっていた。