Eternal Love…
第40章 支えと強さ
手紙を読み終えた頃…あたしの顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
「何これ…っ…こんなのっずるいよ…っ」
お兄ちゃんの気持ちが手紙を通して伝わる。
こんなにあたしのことを想って…
お兄ちゃんは家を出たのに…。
あたし……何も知らなくて。
ただ置いていかれたって…ずっと思ってて。
お兄ちゃんの気持ち、踏みにじってた。
「らら…わかったろ?零くんの気持ち」
「うん…うんっ」
お兄ちゃんの気持ちを無駄にしない。
あたしも進まなくちゃならない。
「よしっ…!」
顔をパチンと叩いて気合いをいれる。
それと同時にコロンと指から指輪が落ちた。
「いけない…っ!」
床に転がった指輪を拾おうとしたとき…内側に文字が刻まれているのを発見した。
ずっと付けてたから気付かなかった指輪の内側に刻まれた文字の存在。
目を凝らして見るとそこには────