テキストサイズ

眠れぬ王子と猫な僕

第14章 愛しき猫

side瑛兎




































妖巳が消えて、もう3日がたつ。


















「そんな落ち込んでも仕方ないだろ?


お前のせいじゃない」











冷はこの3日間、家からでない俺を心配して





会いに来ていた。















もちろん、妖巳を探し出すように手はうってあるが











その哀しみは拭えない。















「俺のせいでなくて、誰のせいだって言うんだ!!


妖巳から目を離したから………っ

危険だってわかってた……なのにっ」

















あれから、何度も考えた。











あの時俺が、歩いて帰らなければ……











妖巳の手を握っていれば…………


















電話など無視していれば………





























全て……







全て、俺のせいだ…………!










「手はうったんだ。


きっとすぐ見つかる。

そしたら、真っ先に駆けつけてやるんだろ?」














「あぁ………」








俺は力なく返事をした。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ