眠れぬ王子と猫な僕
第15章 愛しき王子
「妖巳のエロいところ、ちゃんとカメラで撮ったからな?
あいつに、しっかり見てもらおうな?」
「はぁ…はぁ………ぁ、いつ、?」
「゛瑛兎さん゛、だよ」
え……いと………さん……………
その名前で一気に、僕に理性が戻ってきた。
―――ぼくっ、なんてこと………!
「だめっだめっ!!
それだけはっ……瑛兎さんはやぁ…!」
「もう遅いよ?
早く諦めさせないとな?」
「ご、めん…さい……!
やだ……え、とさん…に……ふぐっ……きら…われたく………っ……なぃい!」
「うるせぇよ。ほら、腹減ってんだろ。
食っとけよ…」