眠れぬ王子と猫な僕
第10章 確実な関係……?
「ふ、ふぅあ〜ぁ」
大きな欠伸をして目が覚めた。
「起きた?もう大丈夫かな。」
横から聞こえた声に驚いて振り向く。
「え、えい、とさん………」
そこで思い出した。
昨日、僕がしたことを……。
だって、瑛兎さんの腕には無数の引っ掻き傷があり、今の僕は変化したままだ。
どうしたら、許してくれるだろう?
あんなに酷いことして………
母をよんだりして。
謝ったって許されるわけない……。
だったら僕に出来るのは1つだけだ。
大丈夫、これだけはきっと上手にできるから。
これで許して下さい。
意を決して、ゆっくり起き上がり瑛兎さんに迫る。
「よ、妖巳??」
あ、困ってる………
可愛くなかったかな?
だったら…………!
僕はパジャマのボタンをなるべく色っぽくみえるように外す。
「――っ///…妖巳!なにを……」
「瑛兎さん、僕が欲しくないの?」
パジャマを肩から下げ、上目遣いで尋ねる。
これで、拒まれたら出ていこう。
「妖巳、本当にいいのか?」
やった………!!
「食べていいよ?僕のこと。」
次の瞬間、腕だけ通していたパジャマを剥ぎ取られ、ベッドに押し倒される。
「とても綺麗だ、妖巳。」
そして僕と瑛兎さんの唇が重なる。