怖バナ特集
第1章 君が望むなら
『はい、これ』
待ち合わせた校門で、智哉さんに渡されたのは、映画のチケットだった。『あっ、これ……、私、前から観たかったんです!』
『うん。だからプレゼント。日曜日は、一緒に観に行こう』 『でも、この前もCDもらったばっかりなのに』悪いです……って言おうとしたら私の唇に、智哉さんの指が触れた。
『いいんだよ。僕はくるみのお願いを、かなえてあげたいだけなんだから』
私を優しい笑顔で見つめる智哉さんに、思わずみとれてしまう。でも…。『こんな人前で、恥ずかしいこと言わないでくださいぃぃ~~~~!!』
待ち合わせた校門で、智哉さんに渡されたのは、映画のチケットだった。『あっ、これ……、私、前から観たかったんです!』
『うん。だからプレゼント。日曜日は、一緒に観に行こう』 『でも、この前もCDもらったばっかりなのに』悪いです……って言おうとしたら私の唇に、智哉さんの指が触れた。
『いいんだよ。僕はくるみのお願いを、かなえてあげたいだけなんだから』
私を優しい笑顔で見つめる智哉さんに、思わずみとれてしまう。でも…。『こんな人前で、恥ずかしいこと言わないでくださいぃぃ~~~~!!』