オレンジ
第12章 絡まる鎖
そして、迎えた三日目
午前9時
地図に記されたマークを頼りに
目的地のスタンプを押していくという簡単なゲームが私達を待っていた。
だが、そんな甘いものでなかった開始から30分もしない内に班から孤立していた。
森の中に取り残された私と名取
無言の中で私は声を出す。
「迷子になってしまいましたね……」
チラリと見ると、名取は鼻で笑った。
「嵌められたの間違いじゃないの?」
「あ、やっぱりですか……」
何となく分かっていた私は答えつつ、名取の方を向いた。
「これから、どうします?」
「どうしたい?」
「聞いてるのに、質問を質問で返さないで下さいよ……」
眉を寄せ困り顔の私に名取は言う
「僕と二人っきりだけど、恐くないの?」
午前9時
地図に記されたマークを頼りに
目的地のスタンプを押していくという簡単なゲームが私達を待っていた。
だが、そんな甘いものでなかった開始から30分もしない内に班から孤立していた。
森の中に取り残された私と名取
無言の中で私は声を出す。
「迷子になってしまいましたね……」
チラリと見ると、名取は鼻で笑った。
「嵌められたの間違いじゃないの?」
「あ、やっぱりですか……」
何となく分かっていた私は答えつつ、名取の方を向いた。
「これから、どうします?」
「どうしたい?」
「聞いてるのに、質問を質問で返さないで下さいよ……」
眉を寄せ困り顔の私に名取は言う
「僕と二人っきりだけど、恐くないの?」