オレンジ
第12章 絡まる鎖
「知りたいの?」
そう言い此方を向いた名取、冷たい目が細く笑う。私は引かずに名取に続ける
「もう十分すぎるほど嫌がらせされてますし、話してくれてもいいと思います」
「じゃあ、 膝枕してくれたら考える」
「ぇっ? ひ、膝枕ですか?」
一瞬ギョッとしたが、悩みながらも私は名取に仕方なく言った
「分かりました、どうぞ」
ポンポンと膝を叩くと名取の頭が膝に乗った。気恥ずかしくなりつつも、約束は約束で私は口を開く
「話して下さい」
「仕方ないなぁ、じゃあ、ヒントだけあげるよ」
え?
何故かヒントだけくれるらしいが、取り敢えずは黙っていた。名取はゆっくりと話し出す
「むかし、昔、王子様とお姫様が居ました。二人は互いに好き合う仲で、とても幸せそうでした」
「おとぎ話ですか?」
と私が聞くと、名取は唇に指を近付け黙って聞いてと言っているよいにシッと言った。
「しかし、密かに王子を狙っていた魔女がいたのです。魔女は二人の仲を引き裂くために、刺客を送り込んだ」
そう言い此方を向いた名取、冷たい目が細く笑う。私は引かずに名取に続ける
「もう十分すぎるほど嫌がらせされてますし、話してくれてもいいと思います」
「じゃあ、 膝枕してくれたら考える」
「ぇっ? ひ、膝枕ですか?」
一瞬ギョッとしたが、悩みながらも私は名取に仕方なく言った
「分かりました、どうぞ」
ポンポンと膝を叩くと名取の頭が膝に乗った。気恥ずかしくなりつつも、約束は約束で私は口を開く
「話して下さい」
「仕方ないなぁ、じゃあ、ヒントだけあげるよ」
え?
何故かヒントだけくれるらしいが、取り敢えずは黙っていた。名取はゆっくりと話し出す
「むかし、昔、王子様とお姫様が居ました。二人は互いに好き合う仲で、とても幸せそうでした」
「おとぎ話ですか?」
と私が聞くと、名取は唇に指を近付け黙って聞いてと言っているよいにシッと言った。
「しかし、密かに王子を狙っていた魔女がいたのです。魔女は二人の仲を引き裂くために、刺客を送り込んだ」