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第7章 蠢く策略

言っても、キャンプのように外で寝る訳ではなく山の中に広い施設があり、そこに泊まれるようになっている。

まずは、自分達の荷物を置くようにと担任から言われ、私は班分けの部屋に到着した。

部屋の扉を開くと、先に来ていた同じ班の女子達と出会していた。

「あ、貴女が森永さん?」

そう聞いてきたのは、長い黒髪はストレートで大人びた顔付きにスタイル抜群の桜花香苗。

「は、はい! 宜しくお願いします」

言いながら私が深々と頭を下げると、別の声が耳に届いていた。

「なるほど~君があの長谷川律を手懐けたって言う子なんだ」

「え? て、手懐けてはいませんよ」

苦笑いで返した私を興味深く見つめるのは、神城綾香。栗色の髪はショートで、バッチリメイクで何処かただならぬ色香を持っている。

その後には小さな女の子が居て、彼女達の背中に隠れているのは野原刹那。

随分と人見知りが激しいようで、警戒されているようだ。

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