天然男子を攻略せよ
第1章 幼馴染みな二人
今日みたいに宿題忘れてきて勢いよく家に戻っていった。
しかし学校に来たのは1時限目が終わってからだった。
しかも頬にはかすり傷、両肘両膝は転んだのか血まみれだった。
血まみれだった純は見るからに痛そうだった。
でも純は笑顔だった。
「えっ……。ちょっと純どうしたの?」
「あっこれ?トンボ追いかけてたらさぁ転んじゃったんだよね!」
純は屈託のないキラキラした笑顔で言った。
「何してんのよー?とりあえず保健室いこう?」
「うん!!」
この時の純の笑顔は今でも覚えている。
内心本当バカだなって思ったのも覚えている。