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拘束【糸繰編】

第1章 ここは?

おばさんは、ぶっきらぼうに答えた。

「K記念院。」

私は立て続けてきいた。

「何をするところですか?」

「病院ですよ。詳しくは先生にきいてくださいな。」

「先生?」

「明日、診察ですから、その時に伺ってくださいな。」


つくづく、嫌みなおばさんだ。
私は、他にもききたかったが、これ以上、このおばさんと話はしたくなくなったので、黙ることにした。

明日、先生という人物に聞けばいい。

おばさんが、食器を片づけるのを見送って眠ることにした。

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