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拘束【糸繰編】

第1章 ここは?

壁からだ。

耳を当ててみると、男が叫ぶ声がかすかながら聞こえた。
あと、のぶとい男の声と、稟とはった女の声が混じる。

内容は聞き取れないが、どことなく嫌な感じがした。

何を話しているのか?気になって耳を壁に当てようとした時、私の部屋のドアノブがガチャガチャ音をたてた。

私はとっさに布団をかぶって、寝ているふりをした。

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