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トライアングル・ラブ

第27章 理解不能



「うん。裕也と取り替えっこしたの。」


裕也の名前を出すと、いつもはドキドキするが、さっきのことがあり、今は切なさが込み上げてくる。


そういえば、裕也はどこに行ったんだろう。


「…やっぱりな。死守するわけだわ。」

「なに?何か言った?」


賑わってきた廊下では、隣にいる山ちゃんの声すら聞き取りにくい。


「いや、なんもねーよ。」


その言葉は鮮明に聞こえ、山ちゃんは再び私の宣伝を始めた。

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