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トライアングル・ラブ

第29章 変えられぬもの



「準々プリンセスはこの方!品川優衣ちゃんだぁー!!」


たくさんの拍手と歓声に包まれる体育館。


「品川優衣ちゃんは昨日4位という順位でしたが、一気に投票数を獲得し、3位まで順位を伸ばしてきました!」


優衣先輩は流れる涙を手で拭いながら、何度も何度もお辞儀をした。

それに答えるかのように、生徒からは拍手と歓声の波が。


私は準々プリンセスで名前を呼ばれなかった安心感から、握りしめていた手を緩めた。


生徒会長が舞台袖から出てきて、優衣先輩に賞状が手渡された。

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