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「 Te amo。」

第6章 あなたの気持ちが知りたい。

【柚子】

保健室を出て、鍵を職員室へ返した。

先生からは「ちゃんと睡眠とるのよ」
とクギをさされた。



夕焼けで紅い廊下を
黒澤くんの後ろをついて歩く。



だるそ〜に歩く後姿も、鼻歌を歌う癖も、
香水に混じって香る煙草の匂いも
すべてが大好きになっていた。



“彼女”になれたら、


隣を歩けるのかな。

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