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「 Te amo。」

第8章 両想い。

聞き間違いだろうか・・・


黒澤くんが私を “好き” と言ってくれた。


返事しなきゃ!!

柚子「あ、あの、黒澤くん、私ね「渉〜?? あれ? 渉どこ行った?」


私の言葉はささやんによって遮られ、同時にパッと黒澤くんの腕から開放された。



また柵の前に戻ってきたささやんには気づかれていない。

ホッとしたような残念なような複雑な気持ちになる。



近くには蒼もいて、“ごめん” と顔の前で手を合わせている。

蒼は雰囲気を察してくれていたのだ。


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