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「 Te amo。」

第11章 友達。

【レオナルド】


音楽室のドアが少し空いていた。


ピアノの音が聞こえないのでそっとのぞいてみると、彼女がピアノの椅子に座っているのが見えた。



声を掛けようとして気が付いた。

チラッと見えるその顔は悲しげで、閉じられた瞳からは涙が流れていた。





ワタルと別れたとアオイから聞いた。




きっと彼女はまだ彼の事が好きなんだ。


ズキッと胸が痛む。


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