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「 Te amo。」

第14章 卒業式。

「どうして “ ありがとう ” なの?」

裕貴くんは本当に理由が分からないようで驚いた目で私を見ていた。

「えっと、裕貴くんのおかげで緊張がとれたっていうか・・・それより裕貴くん、急に私の学校来るんだもんビックリしたよ!・・・あ!ゴメン! 嫌とかじゃないんだよ? ただ一緒にこうやってお茶するとか初めてだしちょっと緊張してただけで。裕貴くん駅から歩いてうちの学校来たんでしょ?大変だったでしょ! この辺はチャリがないと不便なくらい何もないから・・・って私喋りすぎだね。」

気が付くと裕貴くんは優しい笑顔で私を見ていた。


「・・・ドン引き?」
恐る恐る聞く。

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