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「 Te amo。」

第14章 卒業式。

「裕貴。」


いつも通り窓際の席に一人で座っていた僕に唯一声をかけるクラスメイト。


「おはよう、駆。」

「おっはよー! 一時間目なんだっけ?」

「数学だよ。 今日当たるんじゃない?駆。」

「マジか! 裕貴ノート見せて〜!」

「はいはい。」

「サンキュー☆」
パチンとウインクする駆。


いつも通りの朝。


なのに、心はギュッと締め付けられるようだ。

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