テキストサイズ

「 Te amo。」

第14章 卒業式。

「乾杯オツカレサマ♫」
ニコーッと笑う渉はなんだか怖いくらい機嫌が良い。


「渉は就職クラスだよね?」

「そだよ。柚子は進学だろ?」


「・・うん。」

「なに?さびしーの??」
ニヤッと笑う渉。



「べっつに!」
可愛くもないコメントを可愛くない態度で返してしまいすぐに後悔する。


するととなりにいたクラスメイトの槙野くんがはなしかけてきた。
「二人って付き合ってたんでしょ? 別れたわりに仲良いよなw」



チーン。
余計な事をっ・・・・。


私が苦笑いしながら「槙野くん彼女いないの?」となんとか切り返す。


「いないよーってか俺も先月彼女と別れちゃってさ。」
そう言ってちょっと寂しそうに笑った。

「そっか・・。」


「駒見が今フリーなら俺頑張ろっかな♫」

「え? 何を頑張るの「槙野! ささやんが呼んでる。」
急に横から渉が話を遮る。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ