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みえない鎖

第15章 切断

流れる景色は見なれたものとは違っていた。勿論、全く知らない道でもないけど。

「アキ、どこに向かってる?」

家の場所から遠ざかってるのが解る。・・・嬉しい。という気持ちが湧きあがるのは自然な事。

「何か食べるだろ?」

という気遣いとともに、着いた先はファミレス。

「アキってファミレスにも行くんだ」

「・・・当たり前だろ」

当たり前らしい。
バーにいるアキが当たり前で、ちょっと違和感。

「仕事するようになってからは、立ち寄る事が増えた」

そう言いつつ、車を止めた。

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