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みえない鎖

第18章 微妙なずれ

バイト先と家の間は近いので、一応人通りの多い道を使いつつ、歩いて帰宅しながら、あれこれ考える。

送ってもらうほどでもない距離なのにね・・・嬉しくないって事はないけど。

「連絡あると良いな」

勿論、ドタキャンでも仕方ないとは考えるけど、それで納得するかどうかは、別で。

「ドタキャンだったら、指輪高いの強請ろっかな~」

ふふふ。

アキはショウタとは違うのだから、ちょっとぐらい意地悪言ってみたって・・・ね。

多分、それくらいで怒ったり、逆に何も言わせてくれなかったりは無さそうだし。

前も思った様に、指輪の値段なんて、高くなくていいってのが本音だし。

とあれこれ考えてる間に、マンションが見えてきた。

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