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みえない鎖

第22章 区切り

「・・・せめて、目を瞑って?」

っていうと、目を閉じるアキ。

私もシートベルト外すと、一応きょろきょろ周りを確認。今なら人居ないし大丈夫?

覚悟を決めると、アキの左頬に左手を添えて・・・ゆっくりと唇を近づけて、

一度唇が合わさり、その後ぎこちないながらもアキの舌に私自身の舌を、絡めて、離す。

「・・・これで、いい?」

聞くと、アキは目を開いて軽く頷いてくれた。何だかちょっと嬉しくなる。

その後、手を繋いで部屋まで行き、玄関で靴を脱ごうとした時だった。

「さっきの、瑠璃らしいキスだったけど・・・」

「ど?」

パタンと後ろでドアが閉まる音、そしてカチャッと鍵がかかる音。

「足りねえよ」

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