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みえない鎖

第27章 根回し

「一応、全部は話してねえけど、危ない目に合った事。大学に通うには実家から通うには距離的に無理がある事。

引っ越しした後何かあったら困るから、一人暮らしよりはマシって事。とか色々総合判断ってところだろうな。

一応、素性は話しておいたし、裏付けとして会社の名刺も置いてきたし、な」

・・・後は信用して貰うしかねえなあ・・・なんて呟いてるアキ。

確かにここに住み続けるのは、あまり気分が良くないけど、それも仕方ないかな、なんて思ってた。

「という訳で、明日は引っ越しな。業者は手配済みだから」

「は、早くない?」

そこまで、手配済みなの!?

「瑠璃をここに置いておく方が嫌だね。来ないと思いたいけど、暴走したら解らねえからな。思い込みが激しい奴は」

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