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みえない鎖

第6章 自覚

アキと成り行きで肌を重ねた事実に、後悔は無かった。

ただ、身体から始まった関係ってそれだけの関係に終わりそうで、そこが最初の数日は気にはなった。

そして「連絡する」という言葉を残した後、バーに何度か行ったけれど、アキの姿は1度も無く・・・。

少し、どころかとっても淋しい気持にさせられた。

連絡先を渡されているから、迷惑にならない程度に、電話はメールはしてみたけど、一切返答も無くて。

最初の数日気にしていた事が現実になっていく気がして、気持ちが落ちていくのが解る。

アキの存在は、1ヵ月という短い間に、私の中を随分侵食していたらしい。

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