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みえない鎖

第11章 素の相手

「・・・何だかデートみたい」

「デートだろ」

・・・デートらしい。
水族館のデートなんて定番だけど、嬉し過ぎる。

「何とも思ってない奴に、ホテルのスイートに泊めて、デートなんてするかよ」

その言葉に、アキの方を見るけど、地下駐車場の薄暗い中、アキはこっちを見ていなかったので、表情が解らなかったけど・・・。

照れてる?かもしれない。
というか、私はすっかり照れてるけど。

車に乗るとゆっくり発進していく。

運転しているアキもカッコいい。

「ねえ」

「ん?」

「聞いてもいい?」

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