アリスは処女
第7章 恋のお悩み相談
「にしても広いな…」
部屋を出て
改めて感じた、開放感。
「ちょっと、散歩する
ぐらいなら…大丈夫だよね…?」
私はバレないように
ゆっくりと歩き出した。
「『reiroom』…?」
私が歩いていると
行き止まりに1つ、部屋があった。
「怪しい……ッ」
何か邪悪な気配を感じた私は
ゆっくりと部屋の扉を開けた。
すると…
「…………………誰」
部屋の中から
低い、男性の声が聞こえた。
えっ!うそ……!!
人がいたなんて…!
私は慌てて扉を閉めた。
「ゃ、やばい…ッ」
私は来た道を戻り、
心を落ち着かせた。