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君がくれたぬくもり

第14章 ヤキモチ





翌日



「ぎゃー!!!!遅刻!!!!」




目覚めると七時半!!!!


バイトは八時から。


徒歩だと遅刻確実だ。



やばいやばいやばいやばい!!




岳を見るとグーグー眠っている。



陽菜は岳をゆすった。




「岳起きて!!!!
バイト先まで送ってよ!!!」


「んあぁ?」


「一回でいいのにあんたが何回もヤッたから寝るの遅くなって起きれなかったんだよ!?
責任とれ!!」




岳をシバき起こし、陽菜は何とか無事バイトに遅刻せず行くことができた。




「間に合った~
岳、ありがとう。」



岳にお礼を言って中に入ろうとすると、岳が陽菜の手を掴んだ。




「待て…“行ってきます”のキスしろ。」


「は!!?///」



岳さん、何言ってますの?


ここ道端!!!!




「あと5分で遅刻だぞ…?」


「わ、わかった…するから…」



陽菜は岳をバイクに座らせ自分と同じ高さにする。



チュッ




「行ってきます…///」


「……よくできました。」



岳は満足げな笑みを浮かべると、陽菜の頭をぽんぽんと叩いて帰って行った。





岳って意外と独占欲が強いんだと知る陽菜であった。




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