
君がくれたぬくもり
第23章 聖夜の裏切り
今日はクリスマスイヴ。
特に予定のない陽菜は朝からバイトだ。
店内はすっかりクリスマスモード。
お客さんもカップルが数名。
「はぁ~」
陽菜はカウンターでうなだれていた。
すると西田さんが来る。
「陽菜ちゃんどしたの?リア充ばっかで萎えちゃった?」
「萎えまくりです!!」
「あはは。僕もだよ(笑)
なんなら僕らも仕事終わったらご飯でも行く?」
西田さんとご飯か…
一瞬躊躇ったが、どうせ帰っても怜香はいないし、みんなもいないだろう。
…逆に寂しいよね。
「いいですね。行きますか!
西田さんのおごりで~♪」
「珍しいね?まぁいっか。
陽菜ちゃんとご飯行けるなんて楽しみだな。」
西田さんはそう言って料理を持って客席に向かった。
陽菜も客が入ってきたので入り口の方に行った。
