
君がくれたぬくもり
第31章 変わる
あれから一週間。
陽菜は狂ったように遊び出した。
黒かった髪は茶色に染め、ピアスも開けた。
メイクもナチュラルメイクからばっちりメイクになり、
服も派手で露出の多めなものをよく着るようになった。
そして毎晩のように繁華街に行く。
治安の悪い繁華街では悪友やセフレがたくさんできた。
怜香や光くんなど、飲み会メンバーくらいしか入っていなかった携帯のアドレス帳は
一週間で何十人もの名前で埋め尽くされていった。
そして毎日のようにセックスをする。
「陽菜~二万あげるからホテル行かない?」
「いいよ。
彼女と何かあったの?」
「何かさーー…最近倦怠期で喧嘩ばっかなの。」
「大変ね(笑)」
彼女持ちでも平気で手を出した。
あんなに怖かったセックスを普通にできるようになったのだ。
