
君がくれたぬくもり
第33章 ドキドキ
それから翌日、陽菜は怜香と近くのショッピングセンターに来ていた。
「や~ん、どれも可愛いッ!」
「怜香!これも可愛いよ!」
次々とレールからそれを手に取り、お互いの体に合わせてキャピキャピとはしゃぐ。
その手には可愛い水着たち。
そう、今度の土曜日に海水浴に行くということで、
今日は怜香と新しい水着を買いに来たのだ。
「陽菜こっちのピンクがいいなぁ~」
陽菜はピンク地に白の水玉模様の水着を手に取る。
しかしそれは怜香によって奪われた。
「あっ、何すんのよ!」
「水玉は子供っぽいの!
陽菜はこっちの方がいいよ!」
そう言って怜香は白いビキニを渡してきた。
「白~~~?」
「陽菜は可愛い感じだから白がいいよ!」
「……そうかなぁ?」
確かにこのビキニは可愛い。
シンプルな白い生地に、黒のレースがついていて大人っぽいし。
でも白ビキニってやらしいイメージしかないんだけど(笑)
ほら、グラビアアイドルの写真にありそうじゃん!
