
君がくれたぬくもり
第39章 彼女は私!
「そ、そんなの納得できないよっ!!
なんで陽菜ちゃんなの…!?
岳ちゃん、その子に捨てられたんでしょ!?
なんでまた戻れるの!?
また裏切られるかもしれないじゃん!!」
怒鳴り散らす千夏ちゃん。
陽菜は驚きでキュッと目を閉じた。
「千夏……」
「岳ちゃんズルイよ……!
岳ちゃんはあたしを陽菜ちゃんの代わりだと思ってたんだ!」
「………。」
「陽菜ちゃんに捨てられて傷ついたのに、同じことをあたしにもするんだ!!?」
千夏ちゃんはそう言うと、わんわんと泣き出した。
異変に気づいた飲み会メンバーが慌てて集まって来る。
「ちょっとどうしたの?!」
「なんだなんだ?」
岳は陽菜から下りると、千夏ちゃんのとこに行った。
千夏ちゃんは子供のように泣きじゃくっている。
「うぅ……っ…」
「代わりにしてた…っていうのは否定できねぇ……。
でももう、自分の気持ちに嘘つきたくねぇんだよ。」
岳………
