『君がくれたぬくもり』第9章「過呼吸」　64ページ

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君がくれたぬくもり

第9章過呼吸

岳は陽菜の指に自分の指を絡めた。

陽菜も同じように絡める。

「ん……ん……///」

ぴちゃぴちゃとキスの音が恥ずかしかった。

でも

胸の中のモヤモヤとしたものがスーッと消えていくような気がした。

うっすらと目を開けると、岳も陽菜のことを見ていた。

「……見ないで…///」

「その顔……そそられる。」

「……あっ///」

岳はそのまま陽菜の首筋に唇を当てた。

チュッと吸い付いたと思えば離れる。

ときどきチクンと痛みが走った。

だけど不思議と嫌な気持ちはなかった。

「わり……跡ついちまった。」

岳の手が首に触れる。

申し訳なさそうな顔をする岳に、陽菜は首を横に振った。

そして再びキスをする。

岳の手が陽菜の胸に触れた。

「……っ///」

ビクンとなる陽菜を岳は見逃さなかった。

「……わりぃ…」

離れようとする岳。

陽菜は岳のＴシャツを掴み、引き止めた。